【内部統制を効率化】プロジェクトに有効なツールやシステムとは | 業務改善ドットコム

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【内部統制を効率化】プロジェクトに有効なツールやシステムとは

【内部統制を効率化】プロジェクトに有効なツールやシステムとは

[内部統制文書化ツール]

内部統制におけるフローチャート、業務記述書、リスクコントロールマトリクス(RCM)の3点セットを作成するためのツールです。

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内部統制評価ツール

内部統制における評価作業を効率化させるツールです。

内部統制管理ツール

内部統制におけるプロジェクト推進を効率化させるツールです。

内部統制テンプレート

内部統制における文書のコンテンツのサンプルや各種文書のテンプレート(雛形)、学習教材です。

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内部統制とは

内部統制とはその言葉の通り、会社が自ら不正を防止したり目的を達成させるために、健全な体制を構築する仕組みです。内部統制は大きく分けると「会社法としての内部統制」と「J-SOX(日本版SOX法)対応としての内部統制」の2つに分かれます。そのうち、昨今社会的に注目を浴びているのが後者の内部統制になります。

内部統制の目的と要素

内部統制の目的は「業務の有効性及び効率性」「財務報告の信頼性」「事業活動に関わる法令等の遵守」「資産の保全」とされています。その目的を達成するために必要とされる内部統制の基本的要素として「統制環境」「リスクの評価と対応」「統制活動」「情報と伝達」「モニタリング(監視活動)」「IT(情報技術)への対応」と、6つ要素で構成されています。

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J-SOX(日本版SOX法)とは

J-SOX(日本版SOX法)対応としての内部統制とは、先にあげた4つの目的のうち「財務報告の信頼性」のみを対象とした統制を指します。財務報告書に誤りがあることで投資家や取引先、金融機関など、広範囲の関係者に損害を与えてしまうため、金融庁は2006年に証券取引法の一部を改定し、金融商品取引法と改め、ここであげるJ-SOX(日本版SOX法)が2008/4/1以後に開始する事業年度から適用されることとなりました。これにより企業(内部監査人)は自ら内部統制の有効性をテスト・評価し、内部統制報告書としてまとめるだけでなく、その報告書を外部監査機関などの会計監査人がテスト結果やそのプロセスを監査することが義務付けられました。

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会計監査人が監査をするために

会計監査人が監査を行うために、企業は対象となる業務の文書化が必要となりました。その文書はただ単に業務の流れを記述したものだけではなく、各業務の詳細記述、リスクの洗い出しとその詳細記述、そのリスクを統制しているコントロールの詳細記述が求められることとなりました。そこでほとんどの対象企業は、業務とその流れを表した「フローチャート」、業務の詳細を表した「業務記述書」、リスクとコントロールの存在・関係を表した「リスクコントロールマトリクス」の3点を準備するに至りました。これがいわゆる「3点セット」と呼ばれる内部統制文書の一部になります。この他にももっと幅広い事業単位、またその上にある会社単位での内部統制活動の報告要素として、全社統制チェックリストおよびテスト記述書が必要であったり、システムなどのITが正しく統制されているかについてのIT全般統制、またそのシステムの統制活動自体を記したIT業務処理統制においても全社統制チェックリストおよびテスト記述書が必要であったりします。会計監査人は、これらの様々な切り口からテスト・評価された形での内部統制報告書を最終的には監査することとなりました。

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負荷の高い作業その1

やはり業務処理統制部分が一番人的リソースと時間を要します。業務処理陶製は、まずは内部統制の監査対象となる業務の選定、いわゆるスコーピングを行います。基本的には勘定科目として「売上」「売掛」「在庫」、場合によっては「固定資産」「給与」も含めた業務が、監査対象となります。その対象業務全てではありませんが、3点セットを作成する必要があります。この3点セットの情報は互いにリンクしているため、整合性を保った形での文書化が必要になります。ここが負荷の高い作業としての第一の関門と呼ばれる文書化フェーズになります。

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負荷の高い作業その2

次に文書化したその文書化3点セットに沿って、実際の業務もそのように行われているかの評価を行います。評価は整備状況評価と運用状況評価の2ステップに大きく分けられます。新築の戸建てに例えると、文書化3点セットは家の設計図、整備状況評価とはその設計図が正しく作成されているかの確認、運用状況評価とはその設計図通りに家が作られているか、というものになります。設計図には業務に存在するリスクと、そのリスクを統制しているコントロールが書かれているのですが、運用状況評価では主なコントロール(キーコントロール)について正しく統制が効いているかを評価します。その評価方法ですが、サンプリングという手法を使って評価するのですが、例えば受注業務であれば伝票レベルまで追って評価を行います。さらにその件数ですが、1つキーコントロールに対して、最低25件の伝票などのランダムなサンプルが必要になります。ランダムですので、サンプリング対象となった過去の伝票を25件探し出して、評価を行うわけです。おおよそ1件のサンプルの評価に30分近く要すとの報告もあがっております。100業務×4キーコントロール×25件サンプリング×30分×3拠点(営業所・支店)=15,000時間15,000時間が必要になり、この数字は100人月(100人が作業を行っても1ヶ月かかる)を要することを意味します。しかし、この数字はシステムなどの統制を考慮しなかった場合の数字であり、実際は8,000時間程度に落ち着くと言われています。というのは、システムによって統制されているコントロールについては、サンプルは1件で良いとされているからです。4キーコントロールのうち1つでもシステムにて統制できれば、それだけで4,000時間弱の時間を削減することができます。

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