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家電品の遠隔操作に関連する規制緩和

経済産業省が「電気用品の技術上の基準を定める省令」について解釈を改め、5月10日から新解釈が適用されることとなった。

この変更により、一部の家電が外出先からスマートフォンで操作できるようになるという。

 

規制緩和の背景

「スマートフォンからの家電操作が今まではできなかった」と言うと意外に思うかもしれないが、これまでは安全性の観点から、制限がかけられていた。

そのため、スマートフォンからの家電操作については、電源をオフにするのは認められていたものの、オンにすることは認められていなかった。

2012年後半に、パナソニックがスマートフォンのアプリを利用して電源をオン/オフできるエアコンを発売しようとしたところ、この規制にひっかかると指摘されて、最終的にはオフ機能のみの搭載に切り替えて発売された事でこの規制が注目され、時代に合わないのではないかとの指摘もあり、話題となった。

最近ではスマート家電、スマートハウスと呼ばれる製品が増え、スマートフォンやインターネットを活用してさらなる利便性が期待されているが、今回の規制緩和で、より便利な家電の登場に期待が寄せられる。

 

大前提は「安全」

遠隔操作を許可する条件は何か。ひとことで言うと「安全」であることだ。

例えば、外出先からの操作しか受け付けない仕様になっているとか、途中で回線が切れた時に操作できなくなってしまうというようなものは、もちろん認められないだろう。

また、同時に2カ所以上で操作できてはいけないとか、外からの遠隔操作よりも家にいる人が行う直接の操作が優先されなくてはいけないという制限もある。

さらに家にいる人がスマートフォンからの遠隔コントロールをオフにできること、などと言った細かなルールが盛り込まれた上で、製品出荷時にはスマートフォンからのコントロール機能はオフにしておくことなどが求められている。

これらをはじめとする安全面を中心に9項目の条件が定められており、すべてを満たさなければならない。

そして、電気ストーブなど外出先から遠隔操作した場合に事故が起こりやすい家電への利用は禁止されている。

これも安全面を考えれば当然の措置と言えるだろう。

 

この規制緩和で何が変わるのか

今回の規制緩和に当たっても、安全面の配慮から、なんでもかんでもスマートフォンからお手軽操作というわけにはいきそうもないが、対応製品が増えてくるに従って、各メーカーによる利便性の工夫、新機能の登場などで我々の暮らしがより便利になる事には期待が持てそうだ。

寒い冬の晩でも、一人暮らしの家に帰れば、空調は快適な状態に保たれ、熱いお風呂がわいていて、炊き立てのご飯とどちらを先にしようか迷ってしまう。そんなシチュエーションを想像してみるのも楽しい。

掃除、洗濯、炊事を外出先からコントロールして、まるでハウスキーパーを雇っているかのような暮らしが、スマート家電によって実現される日も近いかもしれない。

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