Excelでフローチャートを自動作成したい場合、セルにコマンドを入力して図形を生成する「Excelフローチャート作成支援ツール」という方法があります。手作業で図形を並べ直す負担を減らせる一方、古いExcelファイルやマクロを利用するツールでは、配布元・対応バージョン・安全性の確認が欠かせません。
この記事では、実際に試した支援ツールの仕組みと操作感を残しつつ、現在のExcelで使う前に確認したい点、SmartArtや専用作図ツールとの使い分けを整理します。配布状況や動作環境は変わるため、ダウンロード前に配布元の最新情報を確認してください。
Excelフローチャート自動作成ツールの仕組み
- 開始、終了、処理、判断などを所定の書式でセルに入力する
- 描画機能を実行すると、入力内容からExcel図形を配置する
- 業務手順を追加・修正した後、再描画してレイアウトを更新する
- 作成した図形をExcel内で編集したり、他のOffice文書へ貼り付けたりする
| 向いているケース | 向いていないケース |
|---|---|
| 手順をセルで管理したい | 複雑な例外分岐が多い |
| 同じ形式の図を繰り返し更新する | 複数人で同時編集したい |
| 追加費用を抑えたい | 高度なレイアウトや図形が必要 |
| Excel形式で配布したい | ブラウザだけで作成・共有したい |
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Vectorのサイトでダウンロードできるフローチャート作成ツール「Excelフローチャート作成支援ツール」 ですが、提供されるフロー作成関連の機能は単純明快。
Excelのセルに入力したコマンドをフローチャートとして作図してくれる、この1点に絞られています。
Excelフローチャート作成支援ツール(無料フリーソフト)
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「Excelフローチャート作成支援ツール」はセットアップが不要でした
早速、VectorからExcelフローチャート作成支援ツールをダウンロードして、セットアップ…と言っても、インストール作業は不要でした。
というのもこのソフト、ダウンロードした圧縮ファイルの中身はツール本体と簡単な取扱説明書だけなのです。
ツール本体は単体のExcelファイルで構成され、このExcelファイルを任意の場所に置いてダブルクリックで開くだけですぐに使えるお手軽さです。
不要になった場合も、アンインストール作業は不要で、Excelフローチャート作成支援ツールの解凍先フォルダを開いて、ツール本体のExcelファイルを削除するだけでOKです。
なんともお手軽ですね。
フローチャート作成におけるExcelならではのメリット
フローチャートを作成する専用ツールはいくつか販売されていますが、専用ツールを使わずにOfficeツールのみでフローチャートを作成することが求められる場合もあります。
(Officeツールであれば大抵のパソコンにインストールされていますので追加費用が発生しませんからね)
Officeツールで作成する場合、Word、Excel、PowerPointなど、いくつかの選択肢がありますが、Excelが選択されるケースが多いようです。そこにはExcelならではの利点が存在します。
なぜなら、WordやPowerPointはあらかじめ決められたサイズのページにフローチャートをいわば詰め込んでいくことになりますが、Excelの場合はシートの大きさはほぼ無限で、印刷する際に縮小印刷を選択する事でどんなフローチャートも1ページ、あるいは任意のページに印刷することが出来るからです。
フローチャートを書いていく際に始めから配置する箱の数が決まっていることは無く、書いているうちに、抜けや漏れが発見されて肥大化していくことはよくあることですので、この利点はありがたいですね。
フローチャート作成におけるExcelの決定的な欠点
逆に、Excelの決定的な欠点としては、修正がたいへんということではないでしょうか。
例えば、業務の箱を一つ追加する事を考えてみて下さい。まずは追加する場所を作らなければなりません。範囲選択して移動し、場所を空けますが、フローチャートの真ん中あたりに追加するときなどは、この作業だけでも十分にめんどくさいものです。
さらに、箱を置いた後、接続線を繋ぎ変えなければならず、これらの作業は細かい修正が入るたびに繰り返されます。
フローチャート作成ツールによる利便性の向上
このツールは人がフローチャートを作図するのではなく、ツールが自動作図してくれます。
人がすることは、ツールが自動作図するための情報をコマンド形式で書いていくという事です。
例えば以下のようなコマンドが用意されています。

Start() 開始
End() 終了
?() 条件分岐
P() プロセス/業務
GOSUB() サブルーチン

そしてこれらをExcelシートの決められたセルに記述していくことで、ボタン1発、フローチャートの自動作図が行われます。
業務の追加もExcelのセル操作で簡単に行うことが出来ますし、書き直しもボタン1発、自動作図の威力を実感できます。
多くの機能が実装されている訳ではありませんが、必要最低限の簡単な操作で、Excelの利点を活かしつつ、Excelの欠点であるメンテナンス性の劣悪さを補うことが出来ます。
「Excelフローチャート作成支援ツール」全体評価
Excelフローチャート作成支援ツールはあくまでも簡易ツールに過ぎません。
使用できるフローチャートの図形は限られていますし、多彩な表現力があるわけでもありません。
ただ、頻繁に修正する必要のあるフローチャートを、ツールにお金をかけることなくメンテナンスするという目的に絞って考えれば十分に使う意味のあるツールだと思います。
表現力が限られているというところは、逆に必要以上に凝ったフローチャートを作ってしまうという無駄を排除する効果にもなるかもしれませんね。
古いExcel自動作成ツールを使う前の注意点
- 配布元とファイル名を確認する:第三者が再配布したファイルではなく、信頼できる配布元かを確認します。
- 対応するExcelバージョンを確認する:古い形式のブックは、Microsoft 365や64bit版Excelで正常に動作しない場合があります。
- マクロを無条件で有効化しない:Microsoftは、内容と提供元を確認できないファイルではマクロを有効にしないよう案内しています。詳しくはMicrosoftのマクロ安全設定を確認してください。
- 元ファイルのコピーで試す:重要な業務データを含むブックへ直接組み込まず、検証用コピーで動作を確認します。
自動作成ツールを使わない代替方法
単純な手順図なら、ExcelのSmartArtにある「手順」系レイアウトでも作成できます。Microsoft公式にもSmartArtでフローチャートを作る手順があります。分岐や担当部門を含む本格的な業務フローでは、draw.ioなどの専用作図ツールも比較してください。
選び方の基準は「自動で描けるか」だけではありません。更新頻度、共同編集、ファイルの安全性、将来も開ける形式かまで含めて判断すると、作り直しを減らせます。
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